「地球の午后三時」
地球の午后三時 MF文庫―さべあのま全集さべあのま (著) 価格: ¥580 (税込) 文庫: 229 p ; サイズ(cm): 15 出版社: メディアファクトリー ISBN: 4840110166 ; (2003/12) わたしが持っているのは、朝日ソノラマ版(ISBN: 425791713X) ※現在絶版 |
わたしは、子どもの時から本を読むのが好きでした。
小学生3年生になって学校の図書館で本を借りれるようになった頃は推理小説が好きで、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズとかシャーロックホームズとか怪盗ルパンなどにハマりました。全部学校の図書館で借りて読んでいたので、そのうち全部借りてしまい、借りるものがなくなったわたしは、「少年少女世界の文学全集」みたいなタイトルのものを順番に借りていくことにハマりました。
この全集シリーズは、ほとんど50冊くらいで成っているので、小学校を卒業するまでにお陰で退屈せずにすみました(笑) 結局、卒業するまでに、全集シリーズは3シリーズ読破していました(^^;)
今思えば、よく読んだなぁと我ながら感心してしまいます(笑) 「全集」というだけあって、古事記、ギリシャ神話、聖書なんて大昔のものから現代のものまで、まさに乱読というしかないです。
そういう乱読時代を経て、今では自分の好きなものを中心に読むようになり、本にのめりこみ始めた頃のように何でも読むというようなことはなくなりました。読んだとしても、何らかの必要に迫られたりしないと(知識として必要になったりとか)今では興味のないものにはなかなか手を出さないようになってしまいました。
わたしは、言葉というものにすごく興味を持っています。
思春期の頃は、心の中に抱えている想いを自分自身の言葉で表せないもどかしさみたいなものを常に感じていました。
ですから、「あぁ、これだ。わたしが言いたかったことはこういうことなんだ。」とわたしの気持ちを代弁してくれている、共感できるような本や曲に強く惹かれるようになりました。自分ではうまく表現できないことを的確な言葉を紡いでいく人たちには尊敬の想いを抱きます。
自分の気に入った言葉を本からノートに書き出して、好きな言葉ノートみたいなものを作っていたこともありました。
今になっても自分の想いを言葉にするというのは、難しい作業だなぁと思っているのですが、そういう時は、本の中の言葉や曲の歌詞を出してくることで代わりに伝えられるのではないか?と思います。
このコミックもそんなわたしのアンテナにピピッと引っかかってきた1冊です。
わたしの手元にある本の奥付を見ると、出版日付は昭和57年11月となっています。そんなに古い本だったのか(^^;)とちょっと驚きです。
でも、本との出会いはもっと後で、学生の頃中古書店で入手しました。
さべあのまさんの本は、これ1冊しかないのですが、お気に入りの1冊です。
古い本なので、今でも持っている人の方が、少ない本なのかもしれません。わたしのも古くて紙も焼けちゃっているし、今だったら、中古書店でも手に入れづらそう(^^;)
しかし、今は文庫本で出ているようなので、サイズは小さいですが、入手することは可能なようです。
本には、9つの短編が収められています。
コミックのタイトルになっている「地球の午后三時」という話がすごく好きです。
他の話も、ちょっと懐かしくて、しんみりするようなそんな感じです。
「綺羅星」は高校生の頃を思い出すような話。自分の存在を何とかして外に発信したいと思っていたことを思い出させられます。
「ふぇいどいん ふぇいどあうと」は、昔行きつけの喫茶店で知り合った友人から電話が来て、近況報告しながら、今と昔がフィードバックしながら進むという、コミックというよりは、イラストと文章で綴られているお話です。古いアルバムを開いたら、その頃の思い出がわーっと蘇ってきて、懐かしさでいっぱいになる、という感覚に似ているお話です。
わたしの好きな言葉を紹介します。絵も一緒だともっといいんだけど。。。(^^;)
「地球の午后三時」より ユッカ大将の台詞
人は なるよーにしか ならないし
あるがままに 生きれば いいのさ
何でも 最初からきまりきったように わかってるなんて つまらんだろ?
あせることはないさ
時間は たっぷり あるんだ
今よりも もっと すなおに 自由に なってみろよ
そうすれば 君のさがしものも みつかるってもんさ!
そう……
それは キミにむかって ゆっくりゆっくり進んでいるのさ
今だってね……
そして いつかきっと キミのところへやって来るんだ
かたつむりの背中に 乗っかってね
幸せがカタツムリの背中に乗ってやってくるなんて考えると、のんびり待っててもいいかなぁという気持ちになりますね(^^)
「綺羅星」より ラストの言葉
わたしたちは 思いたいです
わたしたちは綺羅星です
はるか彼方の 地球のという星の
地上に輝く 綺羅星です
この言葉、すごく好きでした。
一人一人が地球上に輝く星なのだと思えば、全ての人が地球という宇宙を形作っているのだという気持ちになります。
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